和製英語 vol.1 - インバウンド・アウトバンド
Chihiro Tanno
01/25/2016

 

ここ数年、訪日外国人観光客増加に伴い、よく聞かれる言葉が「インバウンド」と「アウトバウンド」。

日本では主に下記のような意味で使われていますね。

・インバウンド

日本に観光に訪れる外国人のこと。また、外国人観光客向けの集客や商品・サービス販売。

・アウトバウンド

海外に向けて旅行をすること。また、また日本の商品・サービスを海外に向けて展開すること。

 

英語で書くとそれぞれinbound outbound となります。

なんだ~じゃあ英語でも通じるじゃん!と思っているあなた、間違いです。

英語で単語が存在するからといって同じ意味で使われているとは限りません!

残念ながら、上記の意味では英語では使われないのです。

英語圏のマーケティング用語ではinbound outboundは全く違う使われ方をしています。

 

・inbound(インバウンド)

具体的なターゲティングの上で行われるマーケティング手法。

SNSや交流会を利用したり人と人との繋がりを活用する。

すでに興味があると確認された人を狙った方法。

・outbound(アウトバウンド)

テレビCMや新聞広告等、大々的に行うマーケティング手法。

大きな予算をかけて行われる伝統的な広告等を利用し大きく露出する。

大枠から、興味のある人を引き出す方法。

 

参考 http://www.wordstream.com/images/what-is-inbound-marketing.png

外国人(特に英語圏)の方と話すときに、「I want to do “inbound”」と言ってもなんのことやらさっぱり伝わりません。英語では「I would like to make my business more international」というとよりクリアで相手に伝わります!

とはいえ、日本では「インバウンド」は訪日外国人観光客向けのサービス展開という意味が強いので、日本人同士で話す場合にはこの意味で利用するのがよいかもしれませんね。